NEW 2026.8.20
危険物の種類についてご紹介
目次
危険物の種類について
前回は名古屋城の火薬庫をご紹介しました。それに関連して今回は物流業界でも取り扱うことのある危険物の種類についてご紹介します。
「危険物」と聞くと、毒薬や爆弾を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、日本の消防法で定められている「危険物」は、実は私たちの身の回りにあるガソリン、灯油、アルコール、消毒液などのことを指します。
消防法上の危険物は、その性質によって第1類から第6類までの6つのグループに分類されています。
この記事では、危険物取扱者の試験対策や、日常の安全知識として役立つ「危険物の種類と特徴」をサクッと解説します!
1. 危険物の分類一覧表
まずは全体像をパッと確認しましょう。危険物はすべて「固体」または「液体」のどちらかです。気体(ガス)は含まれません。
| 類別 | 性質 | 主な具体例 | 状態 |
|---|---|---|---|
| 第1類 | 酸化性固体 | 塩素酸ナトリウム、過マンガン酸カリウム | 固体 |
| 第2類 | 可燃性固体 | 硫黄、赤リン、マグネシウム | 固体 |
| 第3類 | 自然発火性物質 & 禁水性物質 | カリウム、ナトリウム、黄リン | 固体・液体 |
| 第4類 | 引火性液体 | ガソリン、灯油、軽油、エタノール | 液体 |
| 第5類 | 自己反応性物質 | ニトログリセリン、ダイナマイトの原料 | 固体・液体 |
| 第6類 | 酸化性液体 | 過酸化水素、硝酸 | 液体 |
2. 各類の特徴を詳しく解説
第1類:酸化性固体
特徴:単独は燃えませんが、大量の酸素を含んでいるため、他の物質を猛烈に燃やす手助けをします。
注意点:加熱や衝撃を与えると、酸素を放出して大火災の原因になります。
第2類:可燃性固体
特徴:火がつきやすく、一度燃え出すと勢いよく燃え広がる固体の物質です。比較的に低い温度で火がつきます。
注意点:火気厳禁。一部の物質(マグネシウムなど)は水と反応して可燃性ガスを出すため、水での消火ができません。
第3類:自然発火性物質 & 禁水性物質
特徴:空気や水に触れるだけで、勝手に火がついたり危険なガスを出したりする非常に恐ろしいグループです。
注意点:空気や水を完全に遮断して保管する必要があります。例えば、黄リンは空気中で燃えるため「水の中」に保管します。
第4類:引火性液体 ★一番身近!
特徴:最も知名度が高く、身の回りにあふれている液体です。蒸気が空気と混ざり、火を近づけると一瞬で引火します。
具体例:ガソリン、灯油、軽油、アルコール類。
資格の定番:国家資格「危険物取扱者 乙種4類(通称:乙4)」を取得すると、この第4類をすべて扱えるようになります。
第5類:自己反応性物質
特徴:物質の中に「燃える成分」と「酸素」の両方を合わせ持っています。そのため、空気がなくても単独で爆発的に燃焼します。
注意点:一度火がつくと消火が極めて困難で、爆発の危険が非常に高いです。
第6類:酸化性液体
特徴:第1類と同じく、単独では燃えませんが、他の物質を燃えやすくする液体です。
注意点:皮膚につくと激しい火傷を負うような、強い腐食性を持つものが多いです。
3. まとめ
消防法が定める危険物は、「第1類から第6類まである」ということ、そして「すべて固体か液体である(気体はない)」という点が基本のキです。
これらは、保管する資格、届出のある倉庫で保管されています。
安全な取り扱い知識を身に付けて、日々の生活や仕事に生かしていきましょう。